水と緑の象徴として、この西部の地域を、脈みゃくと流れ出づる逢妻女川は、私達の心のふるさとです。 霊峰猿投山を背に、その清き流れは、常に時代の世相を映し、懐かしい郷愁を誘います。 しかし、川の流れはそのまま時の流れでもあり、古き良き時代の史実を風化させてしまうこともあります。 逢妻の地に生きる者として、今思うことが一つ…… 過ぎ去りし暦日や、人となりをしっかりと受けとめ、さらに今様の生きざまを添えて、次の時代へと贈り継ぎたいと…… そんな願いを込めて、"むかしむかしあのね"をまとめました。 この小さな冊子が、古きを尋ね新しきを知ることに結びつき、お役にたてば、幸いです。 なお掲載の文体が統一されておらず話し言葉と文章言葉を混用しております。 昔風の語りとか、説明のふんいきを資料をいただいたそのままお伝えしたいと考えてのことです。 違和感があり、読みづらいかと恩いますがお許し下さい。 ご協力いただいた方がた (五十音順・敬称略)
●参考文献 とよたむかしぱなし ●編集 逢妻女川むかしむかしあのね編集委員会 ●発行 西部懇話会 (豊田市本新町5丁目37番地) 0565-33-6723 平成4年3月1日発行 |